デルタカイトの調整方法

Delta

デルタカイトは糸目糸が1本なので扱いが非常にシンプルなのですが、シンプルすぎて、他のカイトでは一般的な糸目糸の長さによる様々な調整ができません。そのため、カイトそのものを調整することになります。しかし、この調整方法、カイト作りを楽しんでいる方々のブログなどで、断片的には語られているものの、まとまった情報としては見つけられなかったので、まとめておきたいと思います。

糸目糸の位置

デルタカイトによっては、フィンに糸目糸をつけるポイントがいくつも用意されている場合があります。これは、迎角(AoA/Angle of Attack)の調整のために用意されているもので、デルタカイトの上(頂点)に近づけるほど迎角が小さくなり、結果的に引きが弱く、強風に耐えることができるようになります。

tow point

左右のバランス

基本的には、左右対称であれば問題は無いはずなのですが、風の状態を始め、様々な要素のためにバランスが崩れ、一方に旋回するようになります。そんな場合には調整が必要です。

デルタカイトを調整する場合には、図のLとRの面積を比較します。

Delta Sample

その結果が、L>Rになっている場合には右へ、L<Rになっている場合には、左へ旋回してしまいます。 逆に言えば、右に旋回するカイトはL>Rになっていると言うことになります。そこで、このLとRのバランスを調整するわけです。

調整方法はカイトの構造によって異なるわけですが、たとえば、横骨(スプレッダー)を押さえている位置(A or B)を動かします。それぞれのポイントは、下へ動かすことで面積は大きくなり、上へ動かすことで面積が小さくなります(三角形の底辺の長さが変化することになります)。
また、どちらか一方のサイドだけを調整するよりも、左右をバランスよく調整した方が効果があるとされています(たとえば、Aを上へ、Bを下へと行った具合に)。

また、横骨の位置を変更するのが困難な場合には、左右のテンションを変化させて調整することも可能ですが、調整範囲はかなり限られることになります。

ざっと、こんな感じでしょうか。
ひとまず、こうした調整方法で、自作したデルタカイトに関しては効果を上げています。
ただ、根本的に何か勘違いしている部分があるかもしれませんので、問題点などがありましたら、コメントなどをいただければと思います。

2011年3月29日 Posted by staff_u | コメント(3)

コメント

  • 早速の解説、有難う御座います。

    諸先輩方のブログを見てもよく判らなかったのですが、このようにまとめて頂き感謝です。
    私のカイト、右旋回しているということはA上げB下げで調整してみます。
    確かにこの部分、可動するのですが位置関係を確かめてみたことはありませんでした。

    新作のNighthawk copy v2改が「ぴたりと静止」してるなんて尊敬します。私の中華デルタもぴたりといきたいもんです。
    有難う御座いました。

    2011年3月29日 8:55 PM | root66

  • 5mmくらいずつ動かすだけでも、挙動が大きく変わりますので少しずつ調整してみてください。
    あと、うちのと同じだと思うんですが、横骨を止める樹脂パーツ、斜めの骨に対してはすごくゆるくないですか?テープなどで固定することを考えた方がいいかもしれません。

    それと、どの凧でも、引きの強さというかその強さの変化がある限界を超えてくると、どうしても旋回してきます。で、デルタは、他のタイプの凧と比較して、この限界がかなり低いという特性があります。
    そのため、特に風の変化が大きい時は、糸のテンションがある程度の幅に収まるように、糸を出して細かくコントロールしてやる必要があります(もちろん、出しっ放しにはできないので、タイミング良く巻き取る必要もあります)。

    このテンションの幅が見切れるようになると、ぼ~っと揚げてる雰囲気になるんですが、慣れるまでは、パワースレッドに比べて忙しいかもしれません。結構、スポーツな感じになったりしますよ(笑)

    2011年3月29日 10:19 PM | staff_u

  • 家の中でスライド部分を動かしてみただけなのですが、確かに簡単に動きます。空中でも動いてしまう可能性はあるでしょうね。
    もっとも、他のデルタを持っていないので比較しようがないのですが・・・。
    次回は、テープを持って調整飛行に出かけてみます!

    2011年3月30日 7:04 PM | root66

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